2013年3月1日星期五

イノベーションを加速するビジネスインテリジェンスIODで実現する次世代BI環境

イノベーションを加速するビジネスインテリジェンスIODで実現する次世代BI環境

「データへの要求がバラエティに富んでいる今,データウェアハウスとBIツールによる見せ方に終始していたこれまでのBIでは不十分です」と森氏は指摘する。M On Demand(IOD)だ。IODは,情報の流通基盤,マスターデータ管理,そして情報の活用という3つの技術要素によって成立するまず森氏は,情報流通基盤の例としてルイ・ヴィトンの事例を紹介し,「情報を集めて変換する従来のETL技術に加え,新たにリアルタイム環境を提供することで,基幹系と情報系の垣根を取り去って業務の効率化を実現しました」と語る。同社では,IBM Information Serverによって物流システムを統合し,営業活動を自動化した。IBM Information Severは統合メタデータを管理するデータ流通ハブとして位置づけられる続けて森氏は,「もうひとつの重要な技術がマスターデータ管理(Master Data Management),MDMです。欧米ではこれが主流になっています」とMDMを解説した「サービスやチャネルの多様化によって,企業内やグループ企業内で顧客情報のアンマッチが起こるようになったのが,MDMが注目される理由です」という。各アプリケーションが独自にデータベースを持ったまま,マスターデータの同期が正しくとられていなければ,顧客関係を正確に把握できず,顧客価値を判断することもできない「データウェアハウスでデータクレンジングしても,オペレーショナル・システムのマスターデータとの同期をとることはできません。個別アプリケーションから切り離されたマスターデータ管理の仕組みが必要なのです」と森氏。データのオーナーが存在するトランザクションデータとは異なり,マスターデータにはオーナーが存在してはならない。アプリケーションやプロセスに依存しない,ニュートラルかつ中心的なリソースとしてマスターデータが管理されていることがMDMの理想的な姿だという具体的には,各情報チャネルから入ってくる顧客情報をいったんMDMに取り込み,各システムはそれぞれの目的のためにMDMのデータを利用する形になる。それがIBMが提案する“マルチフォームMDM”だ。「これは,マスターデータを中心に高度な活動ができるような仕組みで,システム間のデータの整合性をとりながらデータウェアハウスと連動し,高度な情報をフィードバックするものです」と森氏は解説するマルチフォームMDMは,一つのマスターデータを異なる部門や組織で連携して生成,メンテナンスしていく用途で用いられるCollaborative MDM,データを分析するデータウエアハウスと連携して重要顧客対応など高度な顧客・組織対応を実現していくAnalytical MDM,そしてそもそもの原点であるアプリケーションごとに不整合なマスターデータの同期に利用するOperationalMDMというマルチスタイルをとり,多様な用途,ドメインに対応できる,ドラゴンクエスト10 RMT。これを実現する製品が,顧客,社員などに代表される“組織”の関連属性を管理するInfoSphere MDM Serverである。この製品は名前からイメージされるような“データベース”というよりはむしろ,ビジネスサービスとデータモデルの塊であるアプリケーションパッケージであるInfoSphere MDM Serverバージョン8では,顧客データの照会や更新,検索など,700以上のビジネスサービスが提供され,InfoSphere MDM Serverのデータモデルの構造を意識する必要はない。「利用者は複雑なデータモデルに最適化されたアプリケーションを,ビジネスサービスをコールすることで利用できるのです」と森氏。InfoSphere MDM ServerはSOA環境での利用やEAI環境でのシステム間連携で豊富な実績があるというIODから情報のビジネス価値を引き出して競争優位につなげるためには,情報の管理,情報の統合,そして情報の分析というステップを踏むことになる,rmt。IODを最も必要とするのがBIであり,IODの実現を支援する新しいソリューション体系としてIBMはコグノスを統合した。森氏は,「これまでもIOD実現のために,FileNet,DataMirror,Solidなど戦略的な買収を行ってきましたが,今回のコグノスの統合でひとまず完成したといえます」と語り,目指すポリシーが同じコグノスとIBMの組み合わせはベストマッチだと強調したIBM Cognos 8 BI は,ユーザーの迅速な意思決定を支援するためのBIプラットフォームで,分析,クエリ,レポート,ダッシュボード,スコアカード,イベント管理などBIに求められる必要な機能を1つのソフトウェアで提供する。事業計画の立案から予算策定,業績予測のプロセスを自動化するIBM Cognos 8 Planningとはシームレスに連携され,すべての機能はWebサービスとして提供される情報流通基盤を支えるInformation Server,そして情報を統合するInfoSphere MDMServerとInfoSphere Warehouse,さらに情報を分析するCognosファミリーで構成されるのが,IBMの考える次世代BIアーキテクチャーだ森氏はここで,ニューヨーク市警の事例をビデオで紹介した。ニューヨーク市警では,IBMの協力のもとCrime Information Warehouseという管轄内のすべての犯罪データのデータウェアハウスを構築し,リアルタイムなデータをフィックスすることで,犯罪発生時に犯罪傾向を見極め,事件解決の迅速化と解決率の向上を実現した。さらに,Cognosを活用して犯罪パターンを見極めることで犯罪防止に役立てているという最後に森氏はまとめとして,「データウェアハウスとBIツール間の情報流通基盤が重要であり,データ統合を行ううえではデータウェアハウスと並んでMDMが成功の鍵を握っています。またSOAを前提としたアーキテクチャーに移行することで,基幹系と情報系の垣根をさらに低くすることができます」と語り,講演を締めくくった。
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